大陸中国の政府の発表によれば、大陸中国での新型コロナウィルスに関する簡単な統計情報は以下の通り。
全中国での罹患者: 0.00576% (2万人に1人)
罹患者中の死亡者: 3.60% (100人の罹患者のうち4人)
全中国での罹患後死亡率: 0.0002% (100万人に2人)
全体の数字は1週間前に比べて、わずかに上がっている。収束した、とはやはり言いにくいものの、数字から言えば、現状維持、という感じだ。
おそらく、感染拡大の後期に入りつつあるのだろう。罹患者のうちの死亡率が上がり、他の数字はわずかに上がっているものの、微増と見て良い。であれば、しばらくすると、収束に向かう可能性もなくはない。
一方で日本での数字は、様々なサイトを調べたものの、同じ統計を取ろうとしても、非常にわかりにくい。たかが「全人口」「罹患者数」「罹患での死亡者数」という3つの数字を得たいだけのために、かなりのサイトをしらべなければならない。このわかりにくさは「被害が大きい」ことを強調しようとするあまり、正しい数字がなかなか得られない、ということだ。情緒的な「またXX人罹患者が出た」などの報道は多いものの、こういった簡単で重要な統計数字がなかなか得られないのは、やはりなにかの情報操作があるのだろうか?と疑ってしまう。
そこで、3/1現在の日本の状況を見てみよう(厚生労働省発表の数字による)。
全日本での罹患者: 0.00018% (50万人に1人)
罹患者中の死亡者: 2.68% (100人の罹患者のうち3人)
全日本での罹患後死亡率: 0.000005% (二千万人に1人)
これは、「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客を含めていないが、罹患者は現時点で比較すると、明らかに中国よりも少なく、全国民のうちの死亡者も桁が違うほど少ない。これは、日本の公衆衛生や栄養状況の良さなどが関係しているだろう。しかも、日本はいまだ長寿の国と言われているところだ。ところが、罹患した人の死亡率は中国とそんなに変わらない。しかも、日本はいち早く高齢化社会に突入したので、老人の比率は明らかに中国よりは多いはずだ。ということは、高齢で身体に耐性のない人も多いので、高齢者は罹患したら、死に至りやすい、ということだろう、というのが、この数字を見てもなんとなく読み取れる。他の解釈もあるかもしれないが、こういった統計数字を見ることは、今後の様々な方針を全体的にも、個人的にも立てるのに、重要だ。
しかし、日本の交通事故による死亡者は、現在、警視庁の統計では、約3万人に1人である。いかにこのコロナウィルス感染による死亡者が少ないか、ということがわかる。統計は嘘をつかない。だが、操作されたり、隠されたりすることはある。