【まえがき】
新型コロナウィルスの拡散を防ぐために、多くの場所で「入場禁止」「入場制限」が行われています。しかしながら「もしも、自分のお店の前で<密>が発生したら?」「トイレの前で人の列ができたら?」などの危惧はどうしても残ります。そこで実際、そこに人が「密」になっているのかどうか?を調べて、密になったら、スマートフォンやPCにアラームを出せる「密センサー」を作りました。

In order to prevent the spread of the new coronavirus, there are “entrance prohibition” and “entrance restriction” in many places. However, fears such as “What if occurs in front of your shop?” ,”Why can you line up with people in front of any places?” So, in fact, is there a “dense” person in there? I made a “dense sensor” that can give an alarm to a smartphone or PC when it becomes dense.

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Thank you.

【3つの「密」とは】

  1. 換気の悪い「閉空間」
  2. 多数が集まる「集場所」
  3. 間近で会話や発声をする「密接場面」

のことです。

【概略】
センサー側は、Wi-Fi機能のあるRaspberryPi、そして、人感センサーだけの、簡単な作りです。アラームメールを送ったりする機能はサーバー側にありますが、サーバーのプログラムも200行ありません(試作)。センサー側プログラムも難しくありません(これも200行以下)。普通にプログラムを作ったことがある方であれば、改造するポイントはすぐに見つかると思います。RaspberryPiも、性能の低いRaspberry Pi Zero Wから、高いRaspberry Pi 4まで、どれでも使えると思います。そのさいは「人が密になる数値」が変わるので、プログラムの改変が必要になります。プログラムの改変と言っても、ヘッダに書かれている数値などの変更で再コンパイルでOKです。なお、コンパイルとライブラリのリンクは、ccコマンドでRaspberry Pi上で可能です。

【Raspberry Piの選定と電池の持ち】
Raspberry Piの選定でまず最初に気をつけなければならないのは、そこに供給する「電源の容量」です。速度の遅いRaspberry Pi Zero Wでは、消費電力も低く、1A以下の電流で大丈夫ですが、4になると、3Aはほしいところろです。また、プログラム上でのセンシングのカウント値も、CPU性能で変わってくるので、アラームを出す数値も変わります。これは実機で調整が必要です。センサー側を消費電力の低いRaspberry Pi Zero Wで構成するときは、センサー込での消費電力がほぼ1W/hなので、たとえば、5V/10000mAのモバイルバッテリー使用時は、電源容量は50Wになるから、計算上、50時間持ちます。まる二日(48時間)は持つ、と考えるとわかりやすいかと思います。バッテリーで駆動させる場合は、これを目安に行うといいでしょう。

【あくまで試作品です。ご利用はご自由に】
今回作ったものは、あくまで試作品で、不完全なものですが、緊急性と公共性に鑑み、現時点での全ての開発資料をPublic Domainに置きます。これを元に、市販の製品を作るなり、改造してより強力なものを作るなり、あるいは、UI/UXをよりエレガントなものにするなり、自由にしていただければ、と思います。感染は「人→人」ではなく「人→もの→人」かもしれない、というお話もありますが、それでも、人が密になるところではどちらも起こりえます。やはり「密」は人類のこれからのために避けるべきです。たとえば、「トイレに並ぶ」なんてのも、「密」になったりするでしょう。そういうところを検出するのに、これを利用した機器を使っていただければと思います。

【追記 2020/04/26】
ここで発表したものの機能は、10分間の間、人の「動き(腕を曲げる程度の動きでもカウントします)」を検知し、10分間カウントし、10分間の動きの合計値を、インターネット上などのサーバーに送ります。サーバーでは、受けた値の数を調べて、一定以下は「カウントなし」、とし、カウント値によって、そこに人がどれだけいたか?ということを指定されたメールで、必要な人に知らせます(メールの受信なので、スマートフォン、PCのいずれでもその結果を得ることができます)。このメールで「アラーム」を出すこともできます。メールのUIインターフェイスにしたのは、スマートフォンでも、タブレットでも、PCでも同じように受け取ることができるからです。また、プッシュ型なので、機器が動かない、などのトラブルも素早く検知できます。また、WebサーバーのHTMLファイルとしてもその結果を吐き出し、Webで、過去190分までの人の動きの増減を調べることができます。当然ですが、これはプログラムの改造により、10分を5分にしたりできます。今回はRaspberry Pi 3 model A+を使っていますが、Raspberry Pi Zero Wなどでも、動きますが、プログラム上の数値を変える必要があります。なお、「密」の検出範囲は、センサーによります。ここで使っている2種類のセンサーでは、半径12m、半径5mがそれぞれ検知範囲となります。

技術資料はここに置いて置きました。

この状況に鑑み、すべて、無料で開放しますので、製品を作って売ることも含め、ご自由に使い、改造や変更も自由です。ただし、開発の原典として、こちらのサイトをご紹介いただけるとありがたいです。また、ホビーで使うなども、もちろん歓迎です。応用してあれこれと作るのは、それなりの技術を必要とします。

【なにを作ったらいいか?で人類に貢献したい】
「IoTで人類に貢献する」ことに、あなたも、自分の持つ技術で参加していただければ、と思います。

よろしくお願い申し上げます。