これから、Windows10をはじめとして、すべてのOSは、クラウドの後ろ盾が無いと動かなくなる。そういう流れが来ている。データは全てデフォルトでネットワークの向こう側にあるサーバーに入る。この仕組みによって、HDDが破壊されてもデータがクラウド上に保全される。そしてそのデータはデジタルフォレンジックの対象になる。ということは、物理的にHDDを破壊してもデータは残る、という、大変に安全なデータ保全ができるようになる。

今回のヤフオクに神奈川県の住民データがいっぱい詰まったHDDを出品した男は、出品以前にHDD内データをどこかに(例えば国外に)コピーして流出させていないだろうか?クラウドのバックアップを自動的にするPCに一度つなげて、その男さえ知らないうちに、接続されたHDD内のデータの一部でも、それがネットワークの向こう側にあるサーバーにコピーされていないだろうか?そのサーバーは国内ではなく、国外にある場合だってあるのだ。

その男が、会社からHDDを持ってきて、夜に自宅のPCに接続する。内容をあらためるのは明日にしよう、と放置しただけで、そのHDD内のデータはクラウド上のサーバーにコピーされることもある。そこまで調べて問題ない、と言うことをちゃんと確かめたのか?

当然、ヤフオク出品前にその男はHDDの中身を見ているはずである。であれば、こう言うことも起こっていて不思議はないのだ。