江ノ島

僕の場合は、なんだが、どうも他の人とメンタルが違うなぁ、と思うことが多くなった。誰も羨むことがないし、誰も尊敬していない。目標にする人間像もなく、とにかく自分が求めたものに対して、ただただ突っ走っていく。周りの目を気にしたことがない。いや、最近は少しは気にするようになったんだが、まるで気にしていないように見えるらしい。ごめんなさい。悪気もないし、何か企んでいるわけでもなく、ただただ目標を定めて、突っ走ってるだけなんですよね。好きなことができれば、それだけでとても満足なんです。

気がつけば「先生」と呼ばれる立場にはなったんだが、別にどう呼ばれようと気にしていない。自分の好きなことができれば、それだけで幸せなんですよ。だから、社会の中での自分の立ち位置は、垣間見ることはあっても、こだわったことがない。どうでもいいんです。自分の好きなことができれば。

だから、立身出世なんてのは考えたこともない。博士号はなく、修士もない。勉強で頑張って、という記憶がない。好きだったからやっただけだ。でも外国の大学の教授にはなったことがある。好きでやったことを他の人にも勉強してほしくて、それが本になって、100万部以上売れたこともある。たまたま好きだからやってたんだよね。今でもお金があるとは言えないけど、好きなことは欠かさない。

何かに反抗しようとしているわけでもなく、人より良い立場にいたい、ってこともない。好きな時に好きなことができればいいんです。人生の充実ってのはそこにあるから、と思っているからだね。だから、キャバクラ行きたいとか、いい酒が飲みたいとか、そういうものってないんですよ。それが楽しいというのではなく、それはあれば楽しいんじゃないかなぁ、とは思うけれども。行ったことないけれども、そういうものを目標にしているわけでもない。

ぼくのメンタリティってこれが普通だと思っていたんだが、多くの人は違うらしい、ってのは、最近わかってきたよ。でも、よくこの歳までこの感性でいられたよなぁ、とも思うよ。とにかく突っ走る。それが全てなんだね。まぁこういう人間もいる、ってことでね。

だから、常に生き生き、伸び伸びしてるんでしょうね。人間が単純だから。それが、なんか優越感を持ってるように見えることがあるみたいなんだね。好きなことだから、自信持って話すしね。

だからよく思い出せば、凹んだこと、ってないです。強いて言えば、昨年母が死んだり、いろいろなことがあった時なんだけど、仕事では凹んだことない。好きなことができてるからだね。で、あいつを凹ませてやろう、あいつより優位に立って、言うことを聞かせよう、って人がいるんですよね。ぼくのことをね。でも感性そのものがもともと違うので、今までそう言うことに成功した人は誰もいないんですよ。

そう言うことをぼくにしようとした人は、みんな途中でサジ投げちゃうわけです。その人からぼくを見ると、異世界の異星人みたいに見えるらしいんだね。最後はね。実際それに近いのかも知れない。

お世話になっている人には礼を尽くすのは当たり前なんだが、自分なりのやり方なんだよね。だから、それが見えない人には、おそらく永遠に見えないんでしょうね。そういう齟齬ってあるなぁ、と思うし。これは悲しいことだけど、どうしようも無いです。ぼくも。