【5G危険教】
世の中には「5Gは危険」という話をする人が一部にいて、かなり根強い。5Gはしょせん電波(電磁波の略が電波)ではあって、害があるとしても、スマホメーカーが安全基準を満たしている範囲内のことであって、実際には「信仰」という感じだが、それにしてもネットで「5G 危険」で検索すると、その信仰の根強さが伺える。原理的に、電波は人体に有害であるかというと、ほんの少し有害だが、おおむね大丈夫なものだ。被害は、今流行りの新型コロナウィルスよりはるかに低い、というのが、常識になっている(ゼロということはない)、とは言うものの、気になってしょうがない、という人は多い。

【電気製品は電磁波を出す】
電気を使う以上、それが掃除機であれ、冷蔵庫であれ、スマホであれ「電波」を出しているものだ。電子レンジなどはその代表格で、ものを温めているときは、同じ周波数を使う周囲の無線LANが動かなくなることさえある。ただし、電子レンジは強力な電波は出すが、それはモノを温めている最中だけなので、あまり大きな影響はない。しょっちゅう強力な電波を出しているわけではないからだ。

【5Gのスマホを導入!】
ということで、早速、docomoのサービスが始まったというので、Galaxy 20S 5G(SC-51A)を早速導入。ところが、私の今いる田舎の観光地では、5Gの電波はまだ飛んでいない。そこで、5Gの電波が飛んでいる都内に行こうかな?と思っても、COVID-19の影響で「不要不急の外出はしないように。Stay Home!」という御触れが出回っている最中である。とてもじゃないが、ご法度を犯してまで、5Gの電波を確かめに都内に出る、という蛮勇はやはり私にはない。仕事のときは出ますが。

【5Gは日本より外国が進んでます】
とか言ってるうちに、auもSoftbankも5Gを始めたわけだが、実は他の外国(例えば韓国)ではとっくの昔に5Gをやっているところはけっこう多い。日本はハイ・テクノロジー先進国ではなくなりつつあるんだよ、明智くん。いや、普通にそんなことはわかってますが。また、5Gの技術の中心は中国HUAWEIにあるので、そこを嫌う人も多いんじゃないかと想像しますが、実際のところ、離れることはできない状況ではあります。

【5Gは速くない?】
実際のところ、5Gにしたからって、そう変わるわけでもない。今のスマホの側のCPUの速度にも限界があるし、なによりも、基地局の先の局舎までは5Gのスピードを維持できたとしても、その先のインターネットに入ると、各国の事情などのローカルな事情で、速度は今までと同じ。長い水道管を考えてみればいい。その水道管のどこかが細ければ、その水道管の他の部分がいくら太くても、流れる水量は限られる。これを「ボトルネック(瓶の口)」と言います。5Gの速さは、簡単に言えば、スマホと基地局、せいぜい行って、電話局の局舎まで、なんですね。だから、普通にインターネットをとかアプリとか使う分には、あまり変わらない。でも、いいことはある。渋谷のハチ公前の午後6時とか、そういう人があつまるところで、繋がりにくい、ということが少なくなる。

まぁ、そんなところかな、と思います。結論は「5Gの夢」は、そんなに甘くない、ということです。