鎌倉の大仏のところのライトアップ

人間には、どうしても変えることができない「個性」もあるのだが、一方で「個性」と言うものがない、という「個性」もある。たとえば、役所のお仕事のようなものは、なにがあっても滞っていはいけない。ある日、Aさんが病気で休みを突然とったり、退職した、という場合でも、Aさんのやった仕事を、すぐにBさんに引き継げなければいけない。そんなとき、Aさんの仕事がAさんの個性でしかできない仕事では困るのだ。

だから、役所の多くの仕事は、個性が強いひとがやってはいけない、ということになる。しかし、アニメの原作とか、あるいは、コンピュータのプログラムを組むような仕事では、明らかに「個性」が必要なものがけっこうある。コンピュータのプログラムでも、個性が必要なものと、そうでないものがあるのだ。

とは言うものの「個性が必要でない仕事」は、やはり人工知能やロボットに集約されていく、ということはあるのかもしれない。将来的にはね。

つまり、個性というものも「適材適所」で、個性が必要な場所では個性がある人が仕事なりなんなりをすべきであって、個性が必要ない場所では、そういう仕事が得意な人が仕事をすべきなんだね。